2010.10.01

『アメリカ 戦争する国の人びと 』上映&藤本幸久監督トーク 2010年11月7日(日) 辺野古を考える全国上映キャラバンin京都

【日時】 2010年11月7日(日)
【場所】 ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室(3階)
 (*ただし夜の部は第5会議室のみになります)
【参加費】 朝昼夜通し 2000円
 1つの作品ですので、全エピソードを、ぜひ、
 通しで見ていただくことを強くお勧めいたします。
 (ご都合により部分的に見られる場合は、
 朝昼夜の部のうちのひとパート:1000円、ふたパート以上:2000円)
【主催】 ピースムービーメント実行委員会
【問合】 TEL:090-2359-9278(松本)  
 Eメール anc49871[@]nifty.com(山崎)


ドキュメンタリー上映&トーク
『アメリカ-戦争する国の人びと 』上映&藤本幸久監督トーク

ベトナムからイラクまで、アメリカの人びとの戦争体験を描く8つの物語。
全8時間14分の超大作一挙上映!!!京都初上映!!!

戦争大国・アメリカ、内側の真実。
『アメリカ-戦争する国の人びと 』
2009年/カラー/494分(8時間14分) 監督/藤本幸久

朝の部 10:00~12:20まで上映 (開場9:50)
エピソード1『高校』30分
エピソード2『イラク戦争』79分
エピソード3『戦死』31分
合計140分
12:25終了

昼の部 13:00~15:56まで上映+監督ミニトーク(16:40終了)
エピソード4『先住民』42分
エピソード5『見えない人々』68分
エピソード6『ベトナムの記憶』66分
合計176分
上映後監督ミニトーク(20分)質疑(15分)
16:40終了

夜の部 17:20~20:18まで上映+監督ミニトーク(20:55終了予定)
エピソード7『抵抗』109分
エピソード8『それぞれの春』69分
合計178分
上映後監督ミニトーク(20分)質疑(15分)
20:55終了(予定)


藤本幸久(ふじもと・ゆきひさ)監督[トーク]

プロフィール
1954年、三重県四日市市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。土本典昭監督の助監督を経て、1992年第1回監督作品「教えられなかった戦争――侵略・マレー半島」。「闇を掘る」で2002年レティナ国際映画祭準グランプリを受賞。
「Marines Go Home-辺野古・梅香里・矢臼別」(2005年)
「アメリカばんざい」~ crazy asusual ~(2008年)
「Marines Go Home 2008-辺野古・梅香里・矢臼別」(2008年)
「アメリカ-戦争する国の人びと」(2009年)
「ONE SHOT ONE KILL-兵士になるということ」(2009年)など。

【監督のことば】 
つらく悲しい現実を記録することがドキュメンタリーだという思いこみを打ち破りたい。私にとってドキュメンタリー映画をつくるということは、人々とともに未来につながる希望を探し、その過程を記録するものです。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」、映画はいつの時代も希望を描くものです。


映画の解説

(⇒ 詳細

戦争する国に暮らすということは、どういうことなのか・・・。
2006年から始まった1年半に渡る撮影の集大成。
藤本幸久監督、渾身の8時間14分。

どの戦争でも、兵士になるのはその国の普通の若者たちだ。
映画「ONE SHOT ONE KILL」が、その入り口を描いたものだとすれば、「アメリカ-戦争する国の人びと」は、若者たちのその後を描いたものといえるだろう。二十歳そこそこの若さで、戦争を経験した人々は、その後、どのような人生を生きてきたのか。
ベトナムからイラクまで—アメリカの戦争体験がここにある。

エピソード1 高校 (30分)
高校生が軍隊について持っているイメージを問えば、「強さ」「大学の学費」「社会保障」「職業訓練」と答えが返ってくる。カリフォルニア州バークレー高校。日々、軍隊の勧誘と宣伝のターゲットとなる高校生たちに、元教師のスーザン・キンランと元海軍兵士のパブロ・パレデスが入隊を決める前に考えてほしいと軍隊の実情や経験を語る。

エピソード2 イラク戦争(79分)
イラク帰還兵たちが、戦場での経験を語る。間近に目撃した死、人を殺す体験、PTSD、劣化ウランによる被爆、そして彼らを支える家族たち。イラクやアフガンでの戦争に既に150万人以上のアメリカの若者が送られた。

エピソード3 戦死(31分)
イラクでの米軍の死者数も4000人を超えた。2004年4月にバクダッドで戦死したケーシー・シーハンの母シンディ、2004年8月にナジャフで戦死したアレックス・アレドンドの父カルロスにとっても、他の4千余名の家族にとっても、子どもを失う悲しみは永遠だ。

エピソード4 先住民(42分)
メキシコ系住民が多数を占めるサンアントニオ市にあるケリー空軍基地。周辺住民や基地労働者は、多発するがんや白血病に苦しめられ、健康被害は子や孫にも及んでいる。アメリカは戦争を繰り返しながら領土を拡大してきたが、テキサス州もかつてはメキシコだ。住民たちこそ、元々、この地に暮らし続けてきた人びとの末裔なのだが・・・。

エピソード5 見えない人びと(68分)
アメリカでは350万人がホームレスといわれている。ワシントン州サーストン郡(人口24万人)でも、その数は700人を超える。とてもシェルターには入りきれない。人目を避け、森の中に暮らす人びと。ホームレスの3人に1人はイラク、アフガン、ベトナム、コソボ、パナマ・・・様々な戦争を経験した元兵士たちだ。

エピソード6 ベトナムの記憶(66分)
のべ260万人の米軍兵士が送られたベトナム戦争。終わって30年以上立つが、多くのアメリカ人にとって、それは未だ脳裏を去らない出来事だ。かつての若者たちは、ベトナムで何を見、その後どうやって生きてきたのか、3人の帰還兵が語る。

エピソード7 抵抗(109分)
アメリカの歴史は戦争の歴史。しかしそれは同時に、戦争を拒否した兵士たちの歴史でもある。それぞれの時代に、抵抗し、戦争を拒否した兵士たちがいた。ベトナム戦争、湾岸戦争、そして今日も続くイラク戦争でも。

エピソード8 それぞれの春(69分)
ともに歩く伴侶を得たり、家族が増えたり、元兵士やホームレスの人たちの暮らしにも、少しずつ変化が訪れる。前に向かって歩き始めた人びとがいる一方、ホームレスの暮らす森では殺人事件も起きる。ブートキャンプ(新兵訓練所)を卒業して、若者達はまた、戦場へ送られてゆく。未だ終わらぬ戦争に、今日も声を上げ続けるおばあちゃんたち。旅の終わりに訪れた2008年、それぞれの春の景色。

(企画案内より)

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