2011.10.14

[BM] 今、平和を語る:医師・ICBUW運営委員、振津かつみさん – 毎日jp(毎日新聞)

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今、平和を語る:医師・ICBUW運営委員、振津かつみさん – 毎日jp(毎日新聞)

「・・・--振津さんは91年に「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」を設立し、汚染地域を訪問して病院や学校・幼稚園などへの支援を続けています。

振津 最初に訪れたのが事故から5年後です。14歳以下の子どもたちに甲状腺がんが増え始めていました。放射性ヨウ素の内部被曝による健康被害です。現地の医師にしても初めての経験で、検診と治療についても国際的支援を求めていました。

ベラルーシの小児甲状腺がんの年間発症件数は、事故のあった86年には1人でしたが、5年後の91年には55人に増え、95年には90人に達しました。

環境汚染も深刻です。特に森は除染が難しく、ほとんど手がつけられませんでした。森のキノコや野生動物からは25年たった今も高い濃度のセシウムが検出されます。放射能汚染は20年、30年で解決できる問題ではありません。

福島県をはじめ、汚染の広がった地域では、これ以上の被曝を避けるために、居住地区の除染や汚染食品の管理などに国が責任を持って取り組む必要があります。子どもたちを汚染地の外で「キャンプ」に参加させるなどの取り組みも重要です。

広島と長崎の原爆被害を経験した国の医師として、チェルノブイリ支援を通じて、私はこうした原発事故を繰り返してはならないと訴えてきました。しかし、福島の原発で重大事故が起きてしまった。「人類と核は共存できない」ということを改めて、一人一人が真剣に考え、脱原発と再生可能エネルギーへの転換を求めることが重要です。・・・」

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