2010.11.23

第19回 国際 無買デー「Buy Nothing Day」 日本でも12回目の開催 2010年11月27日(土)

消費者がモノを買わなくなったのは
社会が成熟した証拠だ(楽天証券経済研究所)

「Buy Nothing Day 」(以下、無買デー)とは、1992年にカナダで始まったエコ・ムーブメントです。カナダのアドバスターズ・メディア財団 が世界的に呼びかけを行っており、今年で19回目を迎えます。いまや、世界62カ国で150万人以上が参加する国際的なイベントになりました。日本では「無買(むばい)デー」と呼ばれ、今年は11月27日(土)に開催されます。

「21世紀のエコ・ホリデー」とも呼ぶべきこのイベントには、次のような背景があります。国連の2001年の報告によれば、世界の人口の20%が地球資源の86%を消費しているとされています。昨年の10月、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は次のようにコメントしました。「最近の国際金融崩壊は深刻な問題ではあるが、いずれ過ぎ去る一時的な嵐のようなものだ。だが、地球温暖化問題はそういうわけにはいかない」( ⇒参照)。アドバスターズ・メディア財団の代表であるカレ・ラースンは、次のように述べています。「金融崩壊の影に隠れて、もっと不吉で深刻な問題が進行している。人類はこの地球を消費し尽くそうとしているのだ。電球を蛍光灯に代えたり、クルマをハイブリッド・カーに乗り換えたりしても解決にはならない。消費自体を抜本的に減らさなければならないんだよ」

「無買デー」は、「過剰消費」をターゲットにしたムーブメントです。環境問題の最大の原因に焦点を当て、人びとにライフスタイルの転換を呼びかけます。

深刻なテーマとは裏腹に、このムーブメントは、色彩豊かでウィットに富んだユニークなイベントでも有名です。たとえば去年、ニューヨークでは「無買教会」の牧師が商店街でレジの除霊をして回りました。台北では「広告を見ザル、聞かザル、欲しいと言わザル」という3匹のサルのパフォーマンスがありました。オーストラリアのケアンズでは繁華街に「リビング・ルーム(生きている部屋)」が出現。東京・渋谷でも駅前でソファを置いて「ちょっと買い物を休んでみないか」という呼びかけがありました。

今年も無買デーに向けて、日本各地でNPOや個人がいろいろな企画を準備しています。京都の繁華街では、もはやこの時期の恒例となった「禅タクロース」の瞑想パフォーマンスが行われます。大阪でも通年通り「路端の無買」の夜回りの会があります。東京では、対抗文化活動家でありアーティストであるイルコモンズ氏のグループによるパフォーマンスが計画されています!

個々のイベントは各団体や個人が個別に自発的に企画しているものであり、日本のイベント全体を統括する組織等は存在しませんが、無買デーに関するお問い合わせや、各種イベントについての最新情報は、無買デー・ジャパンのウェブサイトとBBSでご覧になれます。
また、無買デー、あるいは無買デー・ジャパン・ネットワークへの取材等については、下記の連絡先をご参照ください。

(企画案内より) 詳細参照先

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