2008.10.14

10月23日(木) グアテマラ・マヤ先住民族女性の声 勇気を受け継ぐⅡ ロサ・ペレス=トフさん講演会

コナビグア招聘実行委員会・スピーキングツアー

【時】 2008年10月23日(木) 19:00~21:00
【処】 ひとまち交流館 京都3階第5会議室
 (市バス17、205号系統「河原町正面」下車。
 地下鉄烏丸線「五条」下車 徒歩10分)
【主催】 コナビグア招聘実行委員会
【問合】 (京都)安藤栄里子 090-3286-0523 
 BYZ05221@nifty.com
【資料代】 500円

★ グアテマラの民芸品を販売します。コナビグア支援のため、会場にて民芸品チャリティー販売を行なう予定です。なお、募金箱もあわせて設置いたしますのでみなさまのご協力をお願い申し上げます。

【コナビグア招聘実行委員会】
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(レコム)=事務局=、
先住民族の10年市民連絡会、 国際井戸端連絡会議、
グアテマラ生産者支援ネットワーク「みるぱ」、
アジア太平洋資料センター(PARC)、中南米と交流する京都の会、
メキシコ先住民運動連帯関西グループ、広島ニカラグアの風、
カフェ・マヤ、グアテマラマヤ先住民族女性を支援する会、
SOS認定高知大学国際交流団体 すきっぷ、
(特活)久留米地球市民ボランティアの会、 てくてく
(賛同団体)
APLA、日本カトリック正義と平和協議会、
開発と権利のための行動センター、
アフリカの雫、 反差別国際運動(IMADR)
(協 力)
アムネスティ京都グループ、京都外国語大学イベロアメリカ研究会、
ピースムービーメント実行委員会、 論楽社、 旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会ほか

企画趣旨

 中米グアテマラでの内戦が終わってから12年が経ちました。
その内戦中の暴力で最も被害を受けたマヤ先住民族の女性たちで作る「連れあいを奪われた女性の会(コナビグア)」から、若手メンバーのロサ・ペレス=トフさん(28)を招き、スピーキング・ツアーを行います。
「勇気の継承」にご参加ください。 【詳細】⇒ (招聘実行委サイト)

講演者プロフィール

 ロサ・ペレス=トフさんは28歳。
生まれた時から多感な子ども時代を内戦下で過ごしました。
コナビグアの活動には、創設メンバーの叔母の誘いで参加。先住民族の青少年、特に若い女性の「権利」と「義務」を学び伝えるとともに、地域の人びとが影響を受ける鉱山開発や水力発電計画などの問題をグローバルな文脈で理解し、コミュニティレベルの運動につなぐ活動を行っています。
今回の日本訪問では、グアテマラ先住民族女性や若者が置かれている状況と、その状況を変えていくための確かな歩みについて報告します。

コナビグアの概略

 コナビグアは今から20年前(1988年)、内戦下のグアテマラで、軍による弾圧で連れあいを奪われた先住民族女性たちが中心になって組織した団体です。軍による人権侵害を国内外に訴え、強制徴兵に反対し、秘密墓地(政府軍に連行され、虐殺された人びとが遺棄された場所)の発掘などを進めてきました。

 内戦は1996年に終結しましたが、社会的不正義、貧富の格差、土地問題などは依然未解決のままで、女性や先住民族への差別も深刻です。コナビグアは、秘密墓地の発掘を継続し、農村部での女性の組織化を通じて先住民族女性の社会参加を推進しています。

 グアテマラ国内11県、400以上のコミュニティーに1万人以上のメンバーが活動しています。

グアテマラの内戦

 コロンブスの“新大陸発見”以来、南北アメリカの先住民族は500年以上にわたり、差別や弾圧にさらされ、貧困生活を強いられてきました。グアテマラでも、人口の過半数を占めるマヤ先住民族が依然として過酷な状況に置かれています。1960年から1996年まで続いた内戦では、マヤの人々が暮らす農村部は「ゲリラの温床」として政府軍の掃討作戦を受け、マヤに対するジェノサイド(大量虐殺)にエスカレート。80年代前半には400以上の農村共同体が地図上から“消滅”したと言われます。

 和平後の国連主導の真相究明委員会の報告書によると、死者・行方不明者は20万人以上(9割が非戦闘員)、難民は15万人以上、国内避難民は150万~200万人。これらの大半が一般市民であるマヤの人々でした。

 和平協定は、真相究明委員会の設置のほか、「包括的人権協定」「難民・避難民の再定住協定」「先住民族のアイデンティティと権利に関する協定」「社会経済的側面と農業問題に関する協定」「文民権力の強化と民主体制における軍部の役割に関する協定」を含み、内戦の原因・背景となった不公正な土地問題の改革や、マヤの差別解消と権利回復、人権状況の改善など平和・民主化の推進が問われていますが、2004年末の履行期限が過ぎてもほとんど実現されていません。

 グアテマラにとって、日本は1995年から2000年まで米国を上回る最大の援助国で、2001年以降も米国に次ぐ2番目、2005年には3番目の援助国。2006年度までの実績は総額897億円に上り、和平協定の履行について一層の働きかけが求められています。

コナビグア招聘実行委員長 古谷桂信より

 グアテマラの社会状況は“法律によらないアパルトヘイト政策”さながらであり、男性優位社会の中米にあって先住民族女性は幾重もの差別にさらされてきました。「社会的な活動をするなどありえない」。そんな価値観が社会全体にはびこる中、声を上げる女性たちが現れました。

 「社会の変革は毎日の生活から。私たち自身を変えてゆくことから始まる」というコナビグアの取り組みは、たくさんの若者が未来への閉塞感を語るこの日本でも私たちに勇気を与え、自らを変えていこうとする契機となり得るでしょう。 また、グアテマラから遠く離れた日本の市民がコナビグアの活動に関心を抱き、集い、話を聞くことは、この若いロサさんを通じてコナビグアに勇気を届けてもらうことにもなります。

 ロサさんたちから生まれた勇気が日本に届き、さらに大きく広がってグアテマラに戻っていくことをツアーの目的としたいと考えています。

ご協力ください!

このスピーキング・ツアーを成功させるため、
賛同団体・個人を募っています。

賛同金は団体一口3000円、
個人一口1000円(何口でも)です。

郵便振込口座
 名称 :グアテマラ基金
 番号:00100-6-664427
※備考欄に「賛同金」とご記入ください。

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