2014.06.17

戦争する国になりたくない!解釈で憲法を変えるな!スタンディングアピール 2014年6月22日(ピースウォーク京都)

【日時】 2014年6月22日(日)16:00~17:30
【場所】 三条大橋東詰集合
自分のメッセージをプラカードにして訴えましょう。
【主催】 ピースウォーク京都
【連絡先】 090-3704-3640


『政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすること』
これは、日本国憲法をどうして作るのかを説明する憲法前文にある言葉です。

かつて政府の行為によって戦争が起こったのです。戦争は政府の行為によって起こるのです。あれよあれよと、いつの間にか抵抗するすべもなく、殺したり殺されたりしたのです。だから、憲法で政府が勝手に戦争しないようにしているのです。

戦争って何だと思いますか?戦争ってどうやったらできますか?戦争は国家間の(武力による)争いです。国家間で宣戦布告したり、一方的に侵略したりします。

けれど、もっと戦争に必要なことがあります。
『戦争できるようにすること』です。
今、あろうことか、首相が言ってるアレのことです。

武器がなければ戦争ができません。だから、憲法の解釈を変えるという。

憲法あってのこの国です。
憲法が守っているのは、この国に住む人と、世界に住む人の幸福です。

首相あってのこの国、ではないのです。(それではアベコベです)
憲法に従わないなら、首相に守れるものはありません。
何故なら、彼は今、この国の「理」自体を破ろうとしているから。

少しずつ少しずつ、この国は武器を持てる国に近づいてきました。
自衛隊が組織され、PKOだ、有事法制だ、集団的自衛権だと言って。
わたしたちの礎であり砦にもなる日本国憲法が内側から壊されてしまえば、立派な核兵器がいくらでも作れるような軍隊を持つ国になれるのでしょう。きっと周りの国から見れば、恐ろしい国になるでしょう。

けれど、その武器で守れるものはありません。壊すこと、殺すことはできでも。武器、いや、兵器や軍隊がどれほどのお金を食い尽くすものか知っていますか。

そもそもこの国には、戦争するほどの余裕はない。自給率もない、お金もない、兵士もいない。これからは、より福祉国家にならなければいけないのに、武器で何を守るというのか?世界の公正と信義に信頼してしか、今ある原発を守ることなんかできない。戦争になったら瀕死の福島原発なんてとても守れない。

戦争がどんなに悲惨だったか。
たくさんの人が、死ぬのではなく殺されてしまった。

今も世界中で争いが起こって血が流れている。
正視に堪えない出来事が起こっている。
一体、血を流して倒れているのは誰なのか?
友達、こども、おじいちゃん、おばあちゃん、母親かそれとも父親か、一体、次は誰の?まだ、止めないのか?まだ必要なのか?

わたしたちに必要なのは、安全な食べもの、安心な街、話し合いや国際協力、あらゆる災害に対する対応力のはずです。わたしたちに必要なのは、福島原発事故を真に収束させるための努力であるはずです.

今こそ必要なのは、かつては言えなかった「戦争はしたくない」という声だ。

わたしたちは、この国をこどもたちが住むにふさわしい場所にしていかなければいけない。わたしたちは、互いに大事にしあわないといけない。

わたしたちの暮らしているこの国は、大災害と原発事故で多くの命が失われました。人間の命だけではありません。生き物たちすべての命、今生まれようとする命、これから生まれる未来の子どもたち。わたしたちを包んでいる空気、土、山や海。
たいせつな、かけがえのないものたちすべてが、悲鳴を上げています。

原発も、米軍基地も、もうやめよう。お金は命のために使うのです。傷ついたものとともに、もういちどやりなおしましょう。生きていくための歩みを、私のことば、私の足で始めましょう。戦争する国は、奪います。わたしたち、すべての生き物の命を。
未来をもう一度とりもどすために、ひとりの歩みから。
黙ってはいない、手をつなぎましょう。

日本国憲法 前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


日本国憲法 第9条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

憲法の前文と9条が戦争の放棄、軍隊の放棄を決意しているのは、
消極的な決意ではありません。
紛争になったり、問題が起きたりしても、
話し合いで解決をするという積極的な決意です。

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