2012.04.30

アフガニスタンからの報告 中村哲さん講演会2012 
大震災後の今、アフガニスタンから学ぶこと 
2012年6月3日(日) ピースウォーク京都

【日時】 2012年6月3日(日)開場13:30 開演14:00
【会場】 京都ノートルダム女子大学ユニソン会館
【参加費】 500円 (* 高校生以下は無料です)
【主催】 ピーうウォーク京都 http://pwkyoto.com/
【連絡先】 090-6325-8054 peace[@]pwkyoto.com
* 手話通訳は2週間前までに連絡をお願いします
【詳細参照先】 主催者ウェブ:講演会チラシ掲載


(ピースウォーク京都より ご案内)

「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力
―平和とは理念でなく、ここでは生死の問題」

人為が自然を制することはできない。人は自然の懐の中で身を寄せ合って生きている。人間もまた自然の一部なのだ。
言葉で自然は欺かれない。自然の前で政治的な茶番は見苦しい。利を得るために手段を選ばず、暴力と巧言でなりふり構わず貪る時代は先が見えた。
(ペシャワール会報108号2011年7月13日~中村哲~)

中村哲医師は30年間にわたって、パキスタンとアフガニスタンでハンセン病医療をはじめとした医療活動を続け、この中村さんの活動を「ペシャワール会」が支えてきました。私たちは2001年の冬から、これまで7回の講演会を開催してきました。

大干ばつと戦争、井戸を掘り食料援助を行う

2001年、アフガニスタンは大変な飢饉に直面していました。前年の2000年夏に大干ばつがおこり、1200万人が被災して400万人が飢餓線上をさまよっていたのです。中村さんは「まずは生きておれ、病は後で治す」と、飲料水確保のための井戸掘り事業に着手。同年7月より1年間で600本の井戸を掘り、20万人の飲み水を確保し、さらに400本の計画が進行中でした。(最終的に1600本の井戸を掘りました)

ところが大干ばつから立ち上がろうとするこの国の人々を、さらなる悲劇が襲います。2001年9・11事件後、アメリカは報復と称し、アフガニスタンに大規模な空襲を始めました。大干ばつに加えた戦争で、人々がさらに絶望的な状態に追い込まれたこの冬、中村さんは、日本中を回り食料援助のためのカンパを訴えました。日本で集められた「命の基金」1億5000万円で、1800tの小麦粉と170klの食用油が、空襲の中で直接アフガニスタンの人々に手渡されました。

農村復興のために用水路建設に挑戦

アフガニスタンは、人口の8割以上が農民という伝統的農業国です。戦乱のなか、農村の復興こそが重要だと考えた中村さんは、大河、クナール川から取水して干ばつにあえぐ高台を潤すという大事業への挑戦を決意します。これは何の後ろ盾ももたない日本の一民間団体の挑戦でもありました。

技術的にきわめて困難で、しかも資金も人手もかかるといわれた工事は2003年3月に開始されました。2007年4月、第1期工事が完成、総工費はこの時点で約9億円、全てペシャワール会会員の会費と支援者の寄付によって賄われました。2010年2月には、水路全長25,5kmが開通しました。直接灌漑面積は、約3000ha、1日の総水量は30~40万t、更に近隣の取水口の新設及び枯渇した箇所の改修も手掛けたことによって、計 14000ha(人口60万人)の農地が耕作できるようになりました。この用水路の完成により、砂漠化した廃村の多くが次々と復活しました。そしてかって「死の谷」と言われたガンべり砂漠は用水路によって開墾が進み、今や生命の躍動する場所となりました。

しかし、2010年8月に空前の大洪水がパキスタン北西部と東部アフガニスタンで発生し、クナール川沿いでも猛威を振るいました。洪水は、取水堰などを破壊し、異例の集中豪雨と鉄砲水が連日山麓で発生、用水路の至る所で改修工事を余儀なくされました。

「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力」

2009年に行われた欧米軍増派は、いっそうの治安悪化をもたらしました。2010年には外国兵・一般市民の死亡は過去最悪の記録を更新しました。しかし、アフガニスタンが世界に訴えていることは、1990年代から依然として続く干ばつにより、国民の半分がまともに食べることもできないという現実です。

その中でも、用水路により緑が復活した地域(シェイワ、ベスード、カマ、ソルフロッド)では、欧米軍が撤収するほど民生が安定しています。

さて、日本では大震災に見舞われ、その上に起きた原発事故により、大変な過渡期を迎えています。その日本に対し、アフガニスタンからも被災者への義捐金が送られたというニュースがありました。

今まで私達は「困っている貧しい国に支援する」つもりで活動を行って来はしなかったでしょうか。しかし、そういう認識は、本当に正しかったのでしょうか。

「吾々の良心的協力が、立場を超え、国境を超えて躍動しているのは、自然の理に適っているからだ。」と中村さんは言っておられます。

こんな時期だから、アフガニスタンから日本を見ておられる中村さんのお話を聞いてみたい。ぜひ、ほとんど報道されることのない、アフガニスタン現地からの生の声を聴きに、会場にお越し下さい。

(企画案内より)

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