2010.11.06

APEC関連の不当弾圧 滋賀県警に抗議を 「携帯電話の貸し借り」で障害者を逮捕・家宅捜査

緊急に訴えます。

去る11月1日朝、滋賀県警は京都・滋賀の3名の「障害者」の居宅を`詐欺の疑い’で家宅捜索し、うち2人(京都市の高橋正次さんと大津市のWさん)をその`容疑’で逮捕しました。更にもう一人のFさん(女性)も`任意同行’と称して草津警察署まで連行し供述調書作成を差別的、暴力的に強要しました。

詐欺容疑’というのは、高橋さん名義の携帯電話が他の二人によって使用されていたというものです。携帯電話を知人同士で借りたり、必要に応じて共用したりするのはよくあることだし、それを`詐欺’などと呼ぶなどは有り得ない話です。警察が言う「名義貸し」が問題になるのは振り込め詐欺や暴力団関係などの犯罪事件に悪用される場合です。

しかし、こんかい滋賀県警による不当な弾圧攻撃を受けた3人は全員がそれぞれのあり方の「障害者」です。高橋さんは「障害者」として障害者自立支援法撤廃や反戦・反差別のいろんな行動にも参加して他の「障害者」のサポート役を積極的に引き受けています。Wさんも「病者」として闘病・療養生活を送りながらFさんの日々のサポートをけんめいに努めています。Fさんは脳性マヒのある「重複障害者」で高橋さんとは以前に施設にいた時代からの僚友です。

Fさんはマヒによって緊張するほど発語に詰まる(それで伝えたいことを書いて読んでもらうことも多い)し、携帯電話の細かいボタン操作は困難です。そういう事情もあってFさんは未だ自分では携帯電話を持っていません。Fさんの電話での通話は普段はWさんが取り次いでFさんの傍らで用件を伝えるのが普通です。そんな中で、高橋さんが自分の名義で用意した携帯電話をとりあえずWさんに託していたとしても、それは何よりも日常生活の必要のためです。

それを警察は`詐欺’になる(?)とこじつけたのですが実は警察にとってはそんな`容疑’など何でもよかったのです。それは同じ1日、同じ高橋さんの`詐欺容疑’でもう一ヵ所、大阪にある反戦活動の事務所にも滋賀県警が家宅捜索を強行し、そこで押収していった十数点は「詐欺」や携帯電話とおよそ何の関係もない反戦運動の機関紙・誌のみだったことに明らかです。今週末には京都でもAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の会合が行われます。警察は、それに対する抗議行動を押さえ込もうと必死のあまり、デタラメな`容疑’をでっち上げて捜索と逮捕を強行したのです。余りにも差別的ないいがかりの弾圧であり、ぜったいに許せません。

「障害者」への差別弾圧を許さない!
無実の「障害者」をすぐに釈放せよ!
戦争と差別・貧困をもたらすAPECに抗議しよう!

高橋さんは草津警察署に、Wさんは大津警察署に、分散留置されています。抗議、激励を集中してください。

Tel:草津警察署:077-563-0110 大津警察署:077-522-1234

(声明転載)

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