2010.10.21

「人間の鎖」成功!要請書を採択しました 京都市の「空き缶回収禁止条例」反対

(2010年10月20日付 報告)
みなさん、こんばんは

京都市役所を囲む「人間の鎖」が、350名以上の参加をもって成功いたしました。また集会で門川大作京都市長、京都市議会に向けた要請書を採択したので、明日(*10月21日)渡しに行きます。
こうした反対の声にもかかわらず、市議会での議論は厳しい状況です。
今後もご注目とご支援をよろしくお願いいたします。


空き缶回収禁止条例案を可決させないことを求め、
野宿者への十分な生活支援を行うことを求める要請書

京都市長 様
自由民主党京都市会議員団 様
日本共産党京都市会議員団 様
民主・都みらい京都市会議員団 様
公明党京都市会議員団 様

京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」参加者一同

私たちは、京都市会9月定例会に提出された空き缶の回収を禁止する条例改正案に反対します。
京都市は改正案提出の理由に、「持ち去り」に関して市民から苦情がきており、リサイクル意識の低下を招いているということを挙げています。しかしそれは、野宿の仲間が生存のための貴重な収入源としている空き缶回収まで禁止するほどの理由にはなりません。「苦情」の具体的な内容や件数も、市は明らかにしていません。

そもそも、生活保護の適正な運用など十分な生活支援を行ってこなかったことに、現在の貧困問題の原因があるはずです。野宿の仲間への支援策に関して言えば、「京都市自立支援センター」の予約はいっぱいであるなど、とても十分な施策が行われているとは言えません。また、働くことが生きがいになっている野宿の仲間もたくさんいます。

支援が不十分ななか、残された数少ない働き口である空き缶回収さえも奪い、京都市は一体どうしろと言うのでしょうか?
環境のために人を殺すな。観光のために人を殺すな。京都が、命を大切にした上での「美しいまち」であってほしいと私たちは強く訴えます。

私たち「人間の鎖」参加者一同は、以下のことを要請します。

  • 空き缶の回収を禁止する当該条例改正案を可決しないこと
  • まず第一に、野宿問題をはじめとする貧困問題の実態を理解し、
    生活や就労に関して個々の実情に合ったサポート施策を実施すること
  • 生活保護の適正な運用を行うこと

以上

(MLより転載)

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