2006.11.29

『へいわ屋漫筆』第5回 詩 ”KUROSAWA (with me)”

黒澤明がやって来て 僕にちょこっと来いという
スピルバーグと一緒に撮ったあそこに連れてくれるって

だから、肩をいからせながらついて行く。

そのうちガードの下をくぐるのだけど、
あとからあとからついてくる、軍靴の音がついて来る

真っ青な顔死人の顔
「済まない 済まない お前たちは死んだんだ
お国のためだと煽られて
お母さんのこと思いながら
お母さんがつくったおはぎが食べたい
と言いながら

お前たちはピストルの弾で、砲弾のカケラで
身体を、頭を、眼を剥られて死んだんだ」

「自分たちは、、自分たちは」

花嫁、食卓、コーヒー牛乳、
テーブルクロスにミルクカフェオレ、
天皇陛下、それからホワイトハウス
だけれども、お前たちは死んだんだ
お国のために死んだんだ

「ぜんたーい、止まれ」
目と目が合うよ。けれど、もう何も言わない。お互いに何も

「まわれー、右」

軍靴の音が遠ざかる ガードの下をくぐり抜け
あの世に向かって行進して行く。

黒澤は僕に生きろと言った
僕らに向かって生きろと言った。

  *  *  *

 PM読者の皆さん、こんにちは。いきなり詩を一編読んで頂きました。
あいにくへいわ屋主人の作ではございません。
友達のYさんが、ある日ぽいっと「戦争と平和の詩ー書いたで」と言って手渡してくれた詩、「KUROSAWA(with me)」です。Yさんは映像製作を専攻されていた人。さすが立体感緊迫感ある詩だと感銘をうけました。

 何より、日頃制作に没頭して、特に平和活動をされてるというわけでもないこの人が、突然こんな詩を書いてくれたのが嬉しくて、この場で発表させて頂きました。(「〆切間近になっても自分の原稿書けてなかったからでは?!」ってな突っ込みはナシね、編集長?)

 これは、へいわ屋があれやこれやと平和の大切さを説き、ばたばたとへいわ屋活動をやってる影響に違いない…と思っちゃったり。皆さんも周りに居られる芸術(愛好)家にコンタクトを取って平和の作品を創ってもらってみませんか?

 あ、このYさん、へいわ屋のTシャツを着て鴨川端をジョギングしてくれるそうなので、見かけたら「あー居るわ」と見守って下さい。
もちろん詩の感想を話してあげると喜びそうです。

(C)へいわ屋 2006年11月記 (PeaceMedia2007年1月号掲載)
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