2012.09.26

『北京―ゴミの城壁』ドキュメンタリー&トーク 2012年9月30日(日) ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー

上映『北京―ゴミの城壁』、トーク:小林純一郎さん

【日時】 2012年9月30日(日)
 14:00~ 上映
 15:20~ 講演 (16:20終了予定)
【場所】 ひと・まち交流館 京都 2階 第1・2会議室
 (河原町五条下る東側)
【料金】 一般1000円 学生・シニア800円
【主催】 ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー
【問合】 マタガワ 075-344-2371


ドキュメンタリー&トーク 北京―ゴミの城壁
Beijing Besieged by Waste

2011/China/72min/dvcom
プロデューサー:王久良 監督:王久良
作品提供「アース・ビジョン 地球環境映像祭」
 第20回子どもアース・ビジョン賞

急激な経済成長を続ける華やかな北京の影を克明に映し出す

北京は、市民一人当たりのGDPがI万ドルの近代的な巨大郁市だと人々は考えています。長い歴史と豊かな文化を誇るこの古都は,道路は清潔で美しい景色が楽しめる公園もあるのですが…。

でも果たして、街は本当に美しいのでしょうか? ここでシンプルな疑問について考える必要がありそうです。2,000万人を超える市民が毎日捨てるゴミは、いったいどこに行くのでしょう。

フリーの写真家である工久良は,2008午の10月から2年以上かけて、北京周辺の約500か所のゴミ処理揚をバイクで回りました。彼が撮影した写真と映像を見ると、北京は美しい街だという印象はすっかり崩れます。王久艮は彼のレンズを通して、ゴミに埋もれた北京の実情を見せてくれます。


監督 王久良(ワン・ジィウリャン)

1976年生まれ。伝媒大学(北京)卒業。
北京を拠点とする、フリーランスの写真家。
2007年から2008年にかけて、「神々と霊を祀る中国の伝統」と題したシリーズを製作。 
2008年から、北京周辺のゴミ処理問題の取村に取り組んでいる。「北京ーゴミの城壁」(Beijing Besieged by Waste) のタイトルで、このドキュメンタリー映画だけでなく,写真集も発表している。

監督のメッセージ

2008年10月から2010年4月まで、北京周辺をのべ2万キロメートル走り、500か所近くのゴミ埋め立て楊を調査して回りました。北京の街がゴミに囲まれている様子を目の当たりにして、ショックを受けました。どこもかしこもゴミだらけです。農地は荒れ、川は汚され、街はひどい悪臭がします。ゴミに囲まれているこの現状を人々に伝えたくて、私はすべてをカメラに収めました。この映像を見ていただくことが、この悲惨な現状を変えるきっかけになることを願っていました。

私の「北京ゴミの城壁」プロジェクトは、200以上のメディアで取り上げられ、問題の探刻さが少しずつ人々に知られるようになりました。北京市当局はようやく、ゴミ処理制作の策定に取り組みだしました。

向こう5~7年間に100億人民元をかけて、北京周辺のすべてのゴミ処理場/埋め立て場の整備を図ります。最近これら500の処理場を訪れてみましたが、多くの場所の整備が進んでいました。とても快適になっています。

私はこれらのことから、ドキュメンタリー映像といったビジュアルアートの提供によって、良い社会変化をもたらすことができるのだということを確信しました。


講演 小林純一郎氏

1967年東京都生まれ、
1987年京都大学工学部衛生工学科入学、大学院修士課程修終了。
シャプラニールよりバングラデシュ来訪2回
1996年から京都市役所で環境関連の部署に勤務。
京都・水俣病を告発する会 会員
ゴミ問題の専門家

(企画案内より)

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