2010.12.26

『移民の記憶―マグレブの遺産―』 上映 
2011年1月16日(日)

【日時】 2011年1月16日(日)14:00~(3部作一挙上映)
【場所】 ひと・まち交流館 京都 2階 第1・2会議室
 (河原町五条下る東側)⇒会場アクセス
【料金】 一般1000円 学生・シニア800円
【主催】 ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー
【問合】 075-344-2371 マタガワ


映画『移民の記憶―マグレブの遺産―』について

第一部:父(51分)  第二部:母(50分) 第三部:子ども(55分)
1997年 / フランス / 監督 ヤミナ・ベンギギ / 160分 / 日本語字幕

フランスのマグレブ移民(それは、1960年代からの移民で、非ヨーロッパ出身移民でフランスの植民地であった西アフリカ出身であり、現在フランス第2の宗教になったイスラム教徒であった)のルーツを辿るドキュメンタリー。故郷との断絶、人種差別、そして家族内の分断。 戦後復興を支える安価な労働力として北アフリカから 動員された移住労働者とその家族の記憶が蘇る。

ヤミナ・ベンギギ監督 プロフィール

1957年フランス・リール生まれ。在仏アルジェリア移民二世。撮影助手、プロデューサーを経て、現在は映画監督としてフランスで活躍。代表作『移民の記憶――マグレブの遺産』(97年)のほか、『イスラムの女性』(94年)、『インシャラー・ディマンシュ』(01年)など


映画『移民の記憶―マグレブの遺産―』

フランス在住マグレブ移民のルーツをたどるドキュメンタリー映画。97年に公開され、フランスで大きな反響を呼んだ。第二次大戦後、北アフリカから単身で出稼ぎにきた「父」、70年代の家族合流政策で地中海を渡った「母」、そしてフランスで生まれ育ち、両親の言葉や文化を知らない「子ども」の三部から構成される。戦後復興を支える安価な労働力として(旧)植民地から動員され、底辺労働に従事させられた移住労働者とその家族の記憶を蘇らせる本作品は、2005年に起きた「郊外蜂起」の背景を照らし出すとともに、植民地主義と近代が強いた「移動」の経験がいかなる暴力を伴い、いかなる断絶を生み出すかを、静謐なタッチで、鋭く浮かび上がらせている。

菊池 まず『移民の記憶』を制作した動機をお聞かせください。

ベンギギ 『イスラム女性』(前作)の撮影中でした。ある日、マグレブ移民一世のおかみさんたちに「フランスに来たときのことは覚えているの」と尋ねてみると、返ってきたのは重い沈黙と涙でした。申し訳ない気持ちになるとともに、自分の来歴についてあらためて考えさせられました。「母はなぜフランスに来たのだろう」、「どのようして地中海を渡ったのだろう」、「なぜ父は故郷を離れたのだろう」。じつは何も知らされていなかったのです。私たちは沈黙の共同体のなかで暮らしてきました。そして、過去の記憶がないまま、未来に羽ばたくことを求められていたのです。「なぜ両親は私たちがフランス社会に根づくのを妨げようとしたのだろう。なぜ帰ろうとしなかったのだろう」。このままでは、移民一世の人々は、ただ苦しみだけを残して消え去ってしまう。そこで、なんとしても彼らの姿を記録したいと思いました。これまで一世たちの姿が画面に映し出されることは、ほとんどなかったからです。たとえば、郊外の団地で事件が起これば、通行人やたむろしている少年にマイクが向けられることがあっても、インタビュアーが移民の家庭にあがり、両親の声を聞くことは絶対にありません。
(季刊『前夜』9号から一部抜粋)

(企画案内より)

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