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2009.07.18

『詩の生まれる場所』 竹村正人 第9回 就活

〈人間〉はつねに加害者のなかから生まれる。被害者のなかからは生まれない。人間が自己を最終的に加害者として承認する場所は、人間が自己を人間として、ひとつの危機として認識しはじめる場所である。
―――石原吉郎 (さらに…)

『「労働」に抗する身体』 ハギハラカズヤ 
第8回 西向きの身体

 学校の黒板の設置場所には決まりがあって、全国どこでも教室の西側の壁なのだそうだ。重松清の小説「進路は北へ」に書かれている話だ。確かにぼくの通ってきた学校の黒板も、すべて西側にあった。何百万という日本の小中高校生が、平日の昼間に西を向いて座っている異様さ。西を向こうとしない生徒が「問題児」にされてしまう異様さ。主人公の国語教師ムラウチ先生は、「それを想像してごらん」と語りかける。

 学校では、「みんな」に合わせないと生きていけない。たとえば恋愛や将来の夢、興味関心といった個人的な話題を、あえてクラス全員の前で語りだす生徒なんていない。生徒も先生も、それが当たり前だと思い込んでいる。「みんな」に合わせようとしない、イコール、おかしな人。てか、クウキヨメヨ。「みんな」が西を向いているとき、一人東を向くなんて絶対にありえない。 (さらに…)

2009.07.17

かげもん 『京都というまちを考える試み。』第15回 
詩人の京都

 以前、このコラムで取り上げた気鋭の冊子『PACE』の第五号が発行された。特集は「われら詩人」だ。詩というと、ちょっと引いて考える人も多いかも知れないけど、この冊子は、いわば何かハードルが高そうな詩のイメージを超えて、詩をすべての人に開いていく試みである。この文の最後に勝手な感想を書いてみたい。 (さらに…)

2009.05.28

『へいわ屋漫筆』第22回 青葉とラジオと学生と。

 「で、電車行ってしもた~!」
まだ春寒き夜更けのプラットホーム。ここは滋賀県。へいわ屋店主の声が虚しくこだまする。手にした携帯からは「だ、大丈夫っすか、カワムラさ~ん?」とM君の困惑した声。
次の電車は30分後。仕事帰りの貴重な足を棒に振ってまで相談に熱中していたのは…。
5月2日円山音楽堂集会(*1)での青年企画の構想だった。 (さらに…)

2009.05.23

「遊んでないで真面目に仕事を探せ」 
Union Extasy リレーエッセイ 第6回

K: ストライキ(京大時計台前のクスノキの下で座り込み)をはじめて、ちょうど3ヵ月ですね。

M: 風呂入りたい。昨日「沖縄カフェ」という企画で、辺野古の座り込みの映像見てたんだけど、やっぱり「風呂入りたい」言うてた。

K: 座り込むこと、カフェをすること(オープンであること)、これは何が大変かってうまくいえないけれど、 (さらに…)

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